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【7157】出口の見えない、ライフネット生命の株価

株式上場がゴールだった、という典型例。【7157】ライフネット生命保険。

3年前の民主党政権時代の株価低迷期に新規上場し、日経平均株価は当時と比較すると倍近くなっているにもかかわらず、ライフネット生命の現在(2015/2/6)の株価は、公募価格(1,000円)の、半値八掛けに割引を切る、293円。

(チャートはYahoo!ファイナンスからの転載です)





株価は右肩下がりで、出口が見えません。

会長の「出口」治明氏は盛んにメディアなどに出まくっており、自分自身の出口戦略は考えることが出来る人のようですが、個人投資家の出口戦略は、上場から3年たってなお、作れないような人のようです。

会社は大赤字にもかかわらず、会長に留まって高い報酬をもらい続けることが、出口戦略だったりして。


個人投資家を騙すような保険会社と、誰が生命保険の契約を結びたいと考えるでしょうか?

せめて、株価が公募価格の2倍くらいになれば、儲けさせてもらったし生命保険でも入ってあげようか・・・と考える人も出てくるでしょうが・・・



さて、ライフネット生命の株価が持ち直すかどうか?ですが、僕は厳しいのではないか?と思っています。

その一端が、会社四季報2015年新春号(東洋経済新報社刊)と、ライフネット生命の2014年度2Q決算説明会に記載されています。


(1)『開業初年度から5年チルメル式を採用』

難しい言葉ですが、チルメル式というのは、保険金支払いのために積み立てておく準備金を「最初は少なく、後で多く」積み立てする方式です。

(チルメル式自体は法律で認められている積み立て方法なので、違法ではありません)

しかしながら、このような方法を採ることで、新規保険の契約を受けた際の見かけ上の収益は向上しますが、必要な積立金の積み増しは先送りしていることになります。

これは、日本の年金制度と同じく、「後先考えず何かを決めてやる。今決めたことが将来行き詰まったら、後の人が知恵を出して何とかしてくれる」という小泉純一郎的な考え方だったりするのです。


広告宣伝費の資産計上と同じく、チルメル式の責任準備金積み立てというのは、株式公開前に見かけ上の決算を良くして少しでも株を高く、そして多く売り抜けようとしていた会社側の姿勢が垣間見えることであり、これについては批判を浴びても仕方がないと思っています。


(2)新契約価値がマイナス

極端な言い方ですが、新契約価値がマイナスとなるのであれば、あおば生命のように新規の保険募集は行わず、既存契約から上がる収益のみで会社を経営したほうが良い、ということになります。

ここまでの状況ではないにしても、広告宣伝費の費用対効果に問題がある、もしくは、販売管理費率が高すぎて固定費を賄えないといった様子が伺えます。


ただ、一番の原因は会社四季報でも指摘しているとおり、来年度150億円の保険料収入を目指すはずが、95億円に目標を下げてしまったため、150億円売上げを前提とした高コスト構造では赤字体質を抜け出せない、という現実でしょう。


かといって、人員削減や給与カットを行うと有能な人材から去っていくし・・・というジレンマも抱え、身動きが取れなくなっている様子が伺えます。


(3)会社四季報にボロクソに書かれ・・・

『』内、会社四季報2015年新春号より転載です。(筆者判断で中略あり)

『【苦戦】新商品投入後も新契約減続く。(中略)宣伝費等の経費抑制でも赤字持続。16年3月期も収入成長鈍化。(中略)

【目標減額】15年度売り上げ目標を150億円から95億円に減額。(中略)提携先拡大など手探りも新契約拡大の実現性不透明。』


言い回しは慎重ではあるものの、要するにダメだと言っています。

マザーズ上場時の「成長可能性」は、どこへ行ったのでしょう。


航空券、書籍、株式の購入など、かなりの部分がネットに移行した業種も存在し、当初は生命保険加入もいずれはネットに行くような触れ込みだったと思います。

ところが、保険商品の加入は、ほとんどネットへは移行せず・・・


まぁ、会社四季報にここまで書かれるくらいですから、ライフネット生命はこれからもダメでしょう。

さすがに第二のリキッドオーディオにはならないでしょうが、公募時と比較して株価9割下落で退場ルールも、中期的には視野に入ってきたように思えます。


投資は自己責任でお願いいたしますが、僕はライフネット生命の株は購入していませんし、現時点では購入は慎重に検討していただきたく存じます。

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1. 無題

同感です。
ライフネット生命は上場ゴールをして、自ら潜在的顧客が持っていた同社への信用を捨ててしまったと思います。

わかりにくい保険をわかりやすくがモットーのはずですが、「5年チルメル式を採用」、「広告宣伝費の資産計上」を使って、見かけの決算をよくしてしまいました。上場時にこれらの内容をわかりやすく説明してませんでした。

「広告宣伝費の資産計上」ができなくなってから、実質黒字化とかいう言葉を使い出し、広告宣伝費の資産計上分の償却は除外して考えるべきというプレゼンをし出しました。

しかし、上場時には、見かけの数値がよくなっているだけで、実質的には多大な赤字が存在することはまともに説明してませんでした。

このようなことをして上場したらどうなるでしょうか?保険が詳しくない個人投資家は過大評価して株価は実態以上の値になります。でも、見かけ倒しなので、実態はもっと悪いと気づき、下落するだけです。個人投資家は大損です。

しかし、ライフネット生命株を買う個人投資家は潜在的には同社の顧客にもなりうる興味をもっている層です。そういう層に多大な損失を与える上場をしては、客は離れ、悪評ばかりが膨れ上がると思います。

それが今の新規契約数の低迷だと思うのですが、彼らは未だに気づいてないんでしょうね。昨年も再保険契約でEEVを増やす等頑張ってますし。

2. Re:無題

>タカさん
急成長中につき赤字上場、という時点で、既に怪しい銘柄だったと思っています。
しかしながら、実態は想定以上に悪かったとなると、もう会社として信用できませんね。

事業のやり方が、既存企業に正面切って喧嘩を売る「スカイマーク」的に感じます。価格敏感層相手の商売だと、既存生保にとってはライフネット生命が抱えている顧客に魅力はないでしょうから、支援するメリットもほとんどないでしょうし。
いずれ、株のほうも第二のスカイマークになる可能性も考慮して行動する必要がありそうですね。



プロフィール

miracchi

Author:miracchi
東証2部、ジャスダックなどのマイナーな株を、こよなく愛する株ブログです。
一応株で儲けたいと思っているのですが、どう考えても儲けようとは思っていないだろう!と言われそうな内容も多々あります。
なお、このブログは短期間で大きく儲ける方法は紹介しません。

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