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【3185】夢が展望できない、夢展望(その3)

上場がゴールだったとしか思えない、若い女性向けのネット通販会社、【3185】夢展望。

前期(平成25年9月期決算)の営業利益・経常利益は、前期を微妙に(数百万円/数パーセント)上回る水準に着地させました。

代わりに、来期予測はボロボロ。

2Q時点で、前期と比較して、営業利益・経常利益は60%~70%の減少予測。

通期では、約30%の減少予測。


やはりというか、前期の最後に、相当な経費の先送りをやったと考えられます。

『前期4Qの経費を過小計上することで、とりあえず上場後初の決算が減益決算になることだけは避けた。

しかしながら、そのツケ回しの結果として、今期の2Q時点の業績予測が大幅減となった』

と、考えるのが妥当でしょう。


他方、、売上が、この1年で9%しか増えていない(62億→67億)にもかかわらず、期末時点での製品在庫が30%も膨らんでいる(6.8億→9.3億)のは事実ですが、これは仕方ないのかも知れません。

というのも、原因のほとんどは円安による円換算での在庫の膨らみだと思われますし、売上から考えた製品在庫の量というのは、約3.5ヶ月分ですから、(仕入れ販売ではなく)自社で開発から行っている衣料品販売業としては適正在庫だと考えています。



さて、今期の減益予測の言い訳が面白い。


夢展望は、減益決算と共に、中期経営計画なるものをぶち上げました。

この中で、7つの新ブランドを立ち上げ、3年後の売上を前期の2倍、3年後の純利益は前期の10倍まで持って行くそうです。


なんだかなぁ・・・社名を『夢物語』に変更した方が良いのでは・・・

7つの新ブランドですが、僕でも書けるような内容の作文なのです。

この程度の作文で良いのであれば、もしかして、僕ってどっかの会社のIR担当者として通用するのかも知れません。

ブランドを増やせば、売上は増やせますが、それが簡単に利益に結びつくかといえば、完全に別問題です。にもかかわらず、夢展望は売上を増やせば、利益もついてくるそうです。


さて、その7つのブランドを検証してみましょう。


(1)大きいサイズのブランド

これって、一般的なサイズと比較すると、顧客の絶対数が少ない分、在庫リスクが高くなるのではないでしょうか?

そりゃ、売れれば何の問題もありませんが、流行に影響されない定番商品ではなく、「感度の高いデザイン」の商品のラインナップを安易に広げると、売れないサイズの在庫を大量に抱え込む結果となり、大やけどしそうな気がします。


(2)18歳~35歳までの女性を対象にした、レディススーツのブランド。

そもそも20歳前後の女性と、35歳前後の女性だと、スーツに対するニーズは全然違うはずです。

就職活動や新入社員の女性であれば、黒一色の画一的かつ比較的地味なスーツを選択するのでしょうが、35歳でスーツを着る職業ともなれば、当然スーツでの自己表現もするでしょう。

それを何故、十把一絡げに表現するのでしょう。

それは・・・おそらく、慌てて作った作文だからでしょう。


現在夢展望のサイトで販売しているスーツを単に新ブランドに移行するのか、それとも並行して新ブランドを立ち上げるのか、良くわかりません(それすら決まっていないのかも)。

しかしながら、客単価6,000円を想定ということは、現在夢展望のサイトで販売しているスーツよりも若干上の価格帯になりますので、20代後半~30代の女性をターゲットに、ワンランク上の製品を顧客に提案したいという考えだと思われます。

ただ、30代半ばの女性で、6,000円のスーツを通販で買いたいという需要はどの程度存在するのでしょうか?

(30代半ばでスーツを着用するような職業の女性であれば、自分の体型に合ったスーツをお店で買うのが当たり前だと思っていましたが・・・)


(3)大人カジュアル系ブランド

要するに、夢展望ファッションを卒業して、顧客ではなくなった女性の受け皿ブランドを立ち上げる、ということなのでしょう。

しかしながら、この分野には数多くの競合他社が既に存在していますし、そうした会社とどのように戦っていくのか、そうした部分に関する説明がスッポリと抜けています。

単にサイトを立ち上げて商品だけ並べても、在庫の山を築くだけ、もしくは見切り販売に終始・・・なんてことになりそうですが。


(4)小学生向けブランド、(5)ギャル向け下着ブランド

この部分に関しては、僕は知識がありませんので、コメントはできません・・・


(6)有力雑誌コラボブランド

そもそも夢展望は、販促コストが低いネット専業通販の成長企業ということで、東証マザーズに上場したはずです。にもかかわらず、雑誌とコラボするということは、結局は紙媒体での通販事業を開始するということになってしまいます。これでは、上場前に掲げていた看板を、わずか半年で降ろすことになってしまいます。こんな無責任なことでよいのでしょうか?

むしろ、安易に手を広げるのではなく、ネット通販専業として、ネット販売にさらに磨きをかけることの方が先なのではないでしょうか?市場規模といい、通販市場での夢展望の占有率といい、ネット通販の潜在力はまだまだ存在するはずです。


さらに、紙媒体の通販事業は、既に強力な先行企業が何社もいるにも関わらず、敢えてここに参入するというのでしょうか?その既存の会社と、どのように戦って利益を出していくのでしょうか?


また、紙媒体だと、ネットとは異なり、販売促進に膨大な経費が発生します。

その経費に耐えられるだけの売上は、果たして確保出来るのでしょうか?

(スタイライフの二の舞???)


(7)有力実店舗コラボブランド

紙媒体通販以上に、さらに、メチャクチャ。

有力な実店舗に、夢展望の商品を売ってもらうとでもいうのでしょうか?


そうなれば、店舗費用(家賃)、人件費、販売費などが、ネット販売とは比較にならないくらいかかってしまい、今の夢展望の商品と同等の商品を、ネット通販と同じ価格で販売するのはほぼ不可能でしょう。


そりゃ、返品不可の衣料品通販だと、現物を確認してから購入というのができないため、現物を確認してから購入したいという客層は逃すことになります。

でも、(現物が確認できないのであれば購入しないと考える)一定割合の顧客は逃げることを敢えて承知の上で、夢展望は現在のような販売方法にしているはずです(衣料品の顧客都合による返品不可)。


実店舗で商品を扱えば、商品を確認してから購入出来ますので、顧客も安心して購入することが出来ます。他方、実店舗での販売はネット販売と比べると、コストが非常に高いため、販売価格も上げざるを得ず、それでは価格優位という夢展望の最大の特徴を失ってしまうことになります。



夢展望の『中期経営計画』というのは、僕は夢展望の入社数年の社員の作文だと思っています。

自社の優位性(ネット販売故の、販売コストの低さ)というのを見据えた場合、自社の優位性を根底から覆すような、紙媒体や実店舗とのコラボなんていう話は出てこないと思われます。


そりゃ、社内研修や、ブレーンストーミングでこんな文章が出てくるのは何ら問題がないと思うのですが、これを全国の投資家に向けてIR発表するとは・・・

僕なら、絶対にできない芸当です。



もしかすると、昨日の【3037】スタイライフ(上場廃止)は、明日の夢展望なのかも知れません。

皆さんも、こんな銘柄にはご注意を。


結局スタイライフは、復活しないまま、他社によるMBOで上場廃止となってしまいましたが、夢展望は果たして・・・?
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プロフィール

Author:miracchi
東証2部、ジャスダックなどのマイナーな株を、こよなく愛する株ブログです。
一応株で儲けたいと思っているのですが、どう考えても儲けようとは思っていないだろう!と言われそうな内容も多々あります。
なお、このブログは短期間で大きく儲ける方法は紹介しません。

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